筑波大学では、学内のスポーツ選手の傷害治療に対して、医師、トレーナー、鍼灸師がチームを組む体制を取っている。
医師は、スポーツクリニック(保健管理センター)で診断・検査・治療を行い、トレーニングクリニック(総合体育館内)では、医師に紹介された選手に対して体育科学系の講師、技官、院生がテーピング、アイシング、ホットパックなどの物理療法とエアロバイク、トレッドミル、筋力マシーンを用いた運動処方を行っている。
鍼治療は、理療科教員養成施設の教官、理療研修生がトレーニングクリニックで週3回行っている。鍼治療を受ける選手は、医師からの紹介によるが、鍼治療の適応かどうかは、医師の診療を研修している鍼灸師と医師、選手の治療希望で決められている。また、治療効果が上がらない場合は再度スポーツクリニックを受診させ、手術が必要なときは附属病院や関連病院で治療を行っている。現在までに、鍼治療を受けた選手は30競技近くの選手、約10,000例である。
1年間の受診者総数は949名で、そのうち18競技、100名が初見者であった(右図参照)。治療部位については腰部(36.3%)、肩・上腕部(11.5%)、大腿・股関節(11.5%)、下腿(9.7%)の順で多かった。
治療回数は1・2回(50人)を中心に回数を重ねる毎に治癒する傾向にあります。詳細については「医道の日本1996年11月号 第627号」を参照してください。