当施設の卒業後の進路

筑波大学理療科教員養成施設は、
視覚特別支援学校(盲学校)において、
はり、きゅう、あん摩・マッサージ指圧を教える教員を育成するための唯一の施設です。
本施設で学ぶことで、専門的な知識と教育スキルを身に付け、
特別支援学校自立教科教諭一種免許状を取得することができます。
下記、2014年から2024年までの実績をもとに、当施設を卒業した方々の進路についてご紹介します。

筑波大学理療科教員養成施設と進路

イラストにかかれている内容を説明します。

イラストは3つのブロックに分かれていて、入学前から卒業後まで進路順に矢印でつないでいます。
一番左のブロックには「鍼灸師養成学校」
中央のブロックには「筑波大学理療科教員養成施設」
右のブロックには「卒業後の進路」があります。

まず、「鍼灸師養成学校」についてです。
盲学校や視力障害センター、筑波技術大学、鍼灸専門学校などで学び、「鍼灸あん摩マッサージ指圧師免許」を取得します。

次に、「筑波大学理療科教員養成施設」では、2年間の課程で「特別支援学校自立教科教諭一種免許状(理療)」を取得します。 この施設の特徴は以下の通りです。 大学・大学院の教員から質の高い講義を受けられます。
視覚障害者と晴眼者が一緒に学びます。学生の約7割が視覚障害者で、全盲、ぼやけて見える、視野が狭いなど、さまざまな状況の方がいます。
大学院修士課程を目指す学生もいます。実績として、進学した学生が7人、通信制ダブルスクールに通った学生が4人、社会人として働きながら大学院に進学した学生が2人います。

「卒業後の進路」については、直近10年間で卒業した183人の進路は次の通りです。本施設で学んだ後、盲学校の理療科教員に着任するほか、理療科教員としてさらに学びを深める方や、臨床や研究の経験も積んで研鑽を積みたいと考える方もいます。
全国の盲学校理療科教員(公務員):144人(約77%)(内訳:盲学校137人、視力障害センター7人)※現職教諭をしながら大学院を受験するひともいます。修士課程 4人、博士課程 2人

鍼灸専門学校の教員:4人
治療院スタッフやヘルスキーパー:6人
大学院などへの進学:10人
その他(卒業前の進路未決定など):19人